2026.02.13
江之浦測候所

今回は小田原の山の上、蜜柑畑の先に広がる「江之浦測候所」です。
ここは、現代美術作家の杉本博司さんが、自身の「人としての最初の記憶」である小田原の海を起点に、20年の歳月をかけて構想された場所です。
実際にその場に立つと、まず圧倒されたのは「水平線」の鋭さでした。
杉本さんは、かつて列車の車窓からこの海を見た時、目の醒めるような水平線を前にして「私がいる」ということを初めて意識したといいます。
海と空が真っ二つに分かれるあの景色を眺めていると、ざわざわしていた心が静まり、自分という存在をまっさらに捉え直すような感覚に包まれました。
特に印象的だったのは、自然のリズムを体感するための緻密な設計です。
「測候所」という名の通り、夏至の日の出の光が100メートルものギャラリーを真っ直ぐに貫き、冬至の光が隧道(トンネル)を通り抜ける。
天空の動きと建築が一直線に重なる瞬間を目の当たりにして、私たちは普段、どれほど自然の営みを忘れて暮らしているだろうかとハッとさせられました。
新たなる命が再生される冬至、重要な折り返し点の夏至。 天空を測候することにもう一度立ち戻ってみる。
そこにこそ、未来へと通ずる大切な糸口がある気がします。
敷地内に配された石たちも、かつての江戸城の石垣だったり、歴史的な建築遺構から集められた貴重な石造物だったりします。
根府川石や小松石といった土地の素材、そして今では継承が困難になりつつある伝統工法に触れていると、効率や便利さが優先される今の家づくりの中で、あえて「石一つ、光の入り方一つ」に徹底的に向き合うことの尊さを突きつけられます。
自然の中に八百万の神を見出し、人と自然が調和の内に生きる。
その日本文化の特質は、私たちが理想とする「時が経つほどに愛着が深まる住まい」の究極の形かもしれません。
空を見上げ、時を測り、自分の原点を確認する。
水平線の向こうから届く光に包まれながら、また明日からのものづくりに大切なエネルギーをもらった、そんな特別な時間になりました。
お気軽にお問い合わせください
エフリッジホームの家づくりに興味のある方は、
「家づくりの相談をしたいのですが…」と
お気軽にお問合せください。
モデルハウス見学や、資料請求も受け付けています。
店舗案内
施工エリア
- 茨城県
- 水戸市・日立市・土浦市・古河市・石岡市・結城市・龍ケ崎市・下妻市・常総市・常陸太田市・高萩市・北茨城市・笠間市・取手市・牛久市・つくば市・ひたちなか市・鹿嶋市・潮来市・守谷市・常陸大宮市・那珂市・筑西市・坂東市・稲敷市・かすみがうら市・桜川市・神栖市・行方市・鉾田市・つくばみらい市・小美玉市・茨城町・大洗町・城里町・東海村・大子町・美浦村・阿見町・河内町・八千代町・五霞町・境町・利根町
- 千葉県
- 柏市、我孫子市、白井市、印西市、栄町、神崎町、成田市、香取市
- 栃木県
- 真岡市、益子町